今日は仕事が早く終わって定時に上がれた。明るいうちに帰れるのは久しぶりで嬉しい。
溜まった録画の連ドラを観ようかな、それともこの前大人買いした漫画を一気読みしようかな。
考え事しながら帰り道を歩いていた。
――――!!
突如、体に電流が走るような衝撃を受けたと思ったら、目の前が暗くなった。
どのぐらい時間が経ったのだろう。意識が戻ってきたので、ゆっくりと目を開けた。
ここはどこ? 何が起こったの? 体は大丈夫なの?
訳が分からずパニくる頭を一度整理してみよう。
歩いていててっきり倒れたと思っていたけど、今は椅子に座っている。
私なんで椅子に座っているの? 仕事終わって帰る途中で歩いていたんじゃなかったっけ? あれ? そうだ、あの衝撃、雷にでも打たれたみたいだった。
考えれば考える程、訳が分からない。
雷に当たったら死んじゃうよね、私、生きてる?
取り敢えず手足は動くみたいだし、痛みなどは感じられない。……良かった。
ほっと安堵したのも束の間、女性達の声が聞こえてきて、はっと顔を上げた。
「ようこそ女子会へ――いえ、神の世界へ」
三人の女性に満面の笑みで迎えられた。
――この出来事が私、神中芽衣奈の人生を変えてしまうとは夢にも思っていなかった。
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